(※2023/5/29(月)に更新しました)
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今回は年初来大きく上昇しているNasdaqについて取り上げていきます。バブル後最高値を更新している日経平均をも上回るNasdaqへの投資について改めて考えていきましょう!
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今回はトウシルにて取り上げられておりました「Nasdaq100のパフォーマンス」が興味深かったのでご紹介します。
(ご興味がありましたら記事はこちらから読んでみてくださいね。)
最近は日本株がとにかく好調で、本日5月29日も再び日経平均株価がバブル後最高値を更新しました。バブル期なんて私が生まれる前の話ですから、どれだけ株価が低迷していたのか、とも思ってしまいますが、ここ最近はとにかく世界から日本株への注目が高まっています。
しかし、絶好調の日経平均のパフォーマンスですら上回る投資先があれば、少しでも早く知っておきたいですよね。それが今回取り上げる”Nasdaq100”です。
今回の記事を通してNasdaq100への投資について改めて考えていきたいと思います。ぜひご参考ください!
背徳太子
JTCに勤務しながら米国公認会計士(USCPA)の資格を取得した投資ブロガーです。
米国インデックス・ETFや高配当銘柄への投資により新卒2年半で資産1,000万円を突破しました。
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過去10年間のパフォーマンスを振り返る
とにかく強い”Nasdaq100”
冒頭でもご紹介した通り、年初来絶好調の日経平均株価を上回るパフォーマンスを見せているのが、”Nasdaq100”です。
こちらは記事でご紹介されていたNasdaq100に連動するETF(円建て)と日経平均株価比較したグラフです。
2013年を起点(=100)としてそれぞれの株価の上昇幅を示したものですが、日経平均が10年間で+295%、つまり3倍にまで成長しました。これだけでもなかなか素晴らしいパフォーマンスです。
一方で、Nasdaq100はどうかというと、なんと+840%でおよそ8.4倍にまで膨れ上がっています。こちらのETFは円建ての商品のようですので、もちろん為替の影響も入っています。
2013年の為替(年平均)は1ドル97円ですので、為替の影響だけでも相当パフォーマンスを伸ばす原因となりますが、それを加味しても日経平均株価を余裕でアウトパフォームしていると思います。
ここで、なぜここまでNasdaq100が上昇してきたのか、その背景について見ていきたいと思います。
ビッグテックセブンが牽引する
ここで、Nasdaq100の概要について少し説明します。
Nasdaq100はその名の通りNasdaqに上場する銘柄のうちおよそ100銘柄を選出し構成されているのですが、大きな特徴として時価総額の加重平均指数となっています。
つまり、時価総額の大きな銘柄はその値動きがNasdaq100に大きく影響するのに対し、小さな銘柄の値動きはさほど影響しません。
それではNasdaq100を構成するトップ10の個別銘柄について、年初来のパフォーマンスとともに確認してみましょう。
トップ10はGAFAMをはじめとするビッグテック銘柄がズラッとならんでいますよね。それに加え、半導体銘柄のエヌビディアや電気自動車メーカーのテスラも上位に入っています。
年初来のパフォーマンスを見ると、エヌビディアとメタはなんと+100%超の驚異的な上昇を記録、またそのほかのGAFAMも+30%超の圧倒的な数字となっています。
青くハイライトされている上位7銘柄を勝手に「ビッグテック・セブン」と呼ぶことにします。
これらは全て時価総額が80兆円以上の銘柄です。ビッグテック・セブンの年初来騰落率の平均は+57.7%となっているようです。つまり、年明けから保有していれば円換算で1.5倍にまで膨れ上がっているということですね。
記事の筆者はビッグテック・セブンがハイパフォーマンスで推移している原因について下記のように分析しています。
- Chat GPTをはじめとするAI革命の進展がエンジンとなりプラットフォーマーに買いが集中
- 財務基盤が安定、キャッシュフローも堅調で金融不安に対する耐性が見込まれる
- CPIやPPIの伸び率が鈍化し期待インフレ率が低下、金利上昇が落ち着く見通し
先日の記事でもご紹介しましたが、ビッグテック銘柄はほぼ全てがAIの分野でも研究開発を先行させています。
こちら↑の記事でも詳しくご紹介しておりますが、AI関連は今後もマーケット全体が大きく成長することが見込まれている分野ですから、もちろん投資家からの熱い視線が注がれています。関連銘柄に買いが集まるのも納得でしょう。
また、ビッグテックのほとんどはすでに安定的な利益を創出するフェーズに入っており、財務基盤は盤石、営業キャッシュフローは圧倒的な数字にまで成長しており、金融不安の状況下でも耐性があります。
投資家としては成長分野への投資という側面と、安定的なキャッシュ創造力のある銘柄というのはかなり魅力的でしょうから、株価の上昇に繋がったわけですね。
ちなみに日経平均株価の年初来騰落率はおよそ+20%です。最近はバブル後最高値を更新して上昇を続けていますが、それでもNasdaq100の上位銘柄と比較すると見え方が変わるかもしれませんね。
予想EPSはS&P500を凌駕
さらにこの記事ではNasdaq100の優位性について述べています。
こちらは2020年を起点(=100)とした場合のNasdaq100とS&P500の予想EPSの推移を示しています。予想EPSというのは12カ月先予想EPSを巡る市場予想平均を示したものです。
つまり未来のEPSはどうなっていくのかという予想を数字で示したものです。
各指数ともに利上げに伴う景況感悪化を乗り越え、S&P500も底を打ったようなグラフになっていますが、Nasdaq100の予想EPSは顕著な復調傾向をみせていることがわかります。
もちろんこれだけのリターンを出すということはリスクも大きいことを意味します。
特にハイテク銘柄は金利上昇局面では多くの銘柄が大幅な下落に見舞われました。米国では金融不安やリセッションなど、今後も株式市場にマイナスの影響を及ぼすリスクがあげられています。
外部環境によって上下を激しく繰り返す可能性もありますので、現在の上昇ムードが一変することを想定しておかなければなりません。
さいごに:ビッグテック・セブンを1株ずつ買うのもアリ?
今回はトウシルの記事からNasdaq100のパフォーマンスを中心に取り上げてきました。年初来はリスクオンの傾向が強まり、GAFAMをはじめとするハイテク株に買いが集中しました。
その結果、バブル後最高値を更新した日経平均までもアウトパフォームしています。
最後に、この記事で面白いかも!と思った点をご紹介します。記事の筆者は、Nasdaq100構成する銘柄のうち、上位7銘柄(つまりビッグテック・セブンです!!)をそれぞれ1株ずつ購入していくことにも触れています。
仮に、上位7銘柄を1株ずつ購入したとすると、合計で1,460ドル(5月24日終値)程度になります。上記でご紹介した通り、年初来の7銘柄平均パフォーマンスは+57.7%を記録しており、およそ1.5倍の評価額となっています。
もちろん今後も同様に上昇するかは分かりませんが、現在の再注目分野であるAIで先行的な投資を続けている銘柄であり、今後も覇権を握り続ける可能性を考えるとハイリスクな投資方法としては面白いと思います。
ちなみに私は新卒2年半で資産1,000万円を達成しましたが、その要因の一つに個別銘柄の売却益でリターンを得たことをあげています。資産の加速度的な増加にはリスク資産への投資が欠かせないと考えているからです。
投資初心者であれば、まずはインデックス投資からスタートするべきと主張していますが、ある程度投資経験を積んで要領を得たのであれば高リスク資産への投資も検討しても良いと思います。
私の資産のうち10%以上は個別株の売却益や含み益で構成されています。投資を始めて数年でこれだけの含み益を抱えることができるのは高リスク資産へ投資してきたからです。
個人によってリスク許容度は異なりますので、個別株への投資を検討する場合は、上限額などを設定するといいと思います。上手にリスクをマネジメントしてハイリターンを狙ってみてくださいね。
尚、最新の私のポートフォリオはこちらでご紹介しておりますので、ご興味があればこちらも合わせてご覧ください!
今回は以上となります。ご覧いただきありがとうございました。
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