(※2023/2/14(火)に更新しました)
こんにちは!背徳太子です!
今回は米国の1月CPIについて取り上げていきます!
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つい先ほど発表された1月の米国CPI(消費者物価指数)について速報で内容をまとめていきます。
ご存知の通り、昨年より米国では歴史的に見ても例を見ないスピードで利上げを実施している状況です。
現在の米国で利上げを進める背景には急速に進むインフレを退治することが目的にあります。
こちらは過去20年間のCPIの推移を表したグラフです。
コロナ禍によって落ち込んだ経済対策として実施した金融緩和やサプライチェーンの混乱などにより、需給が逼迫した状況はしばらく継続することになります。
結果として、モノやサービスの価格は上昇を続け、史上稀に見るインフレが起きてしまいました。
米国の中央銀行であるFRBは物価の安定を目的に金融政策を決める機能を有します。
インフレが加速的に進み、物価が安定しなければ社会は正常に経済活動が出来ませんよね。
そういった背景により、FRBは喫緊の課題としてインフレを抑制しなければいけないのですね。
そのインフレの状況を定量的に示したものも一つの指標が、CPIとなります。(詳細は後述します)
前回12月CPI発表ではマーケット予測通りの結果となり、市場は落ち着いた動きでした。
先日のFOMCではディスインフレの傾向が見えてきたことから利上げ幅を0.25%の通常の上げ幅まで縮小され、マーケットでは早期の利上げ停止を期待してリスクオンの動きが見られるようになってきています。
さて、市場関係者が注目する1月CPIはどうなったのでしょうか。
冒頭に結論を申し上げますと、1月のCPIは「総合」、「コア」共にマーケット予測を上回りました!!!
そもそもCPIって?
まずは基本的な概念から理解しましょう。(ややこしい計算式はここでは紹介しませんのでご安心下さい)
CPIとはConsumer Price Indexの略であり、日本語では、「消費者物価指数」と表されます。
ネットで調べてみると、「消費者が購入する各種消費やサービスの小売価格の変動を調査・算出した経済指標です」と説明されます。
これだけだとちょっと難しいですが、簡単に言うと、「物価そのものの変動を測定するための指標」と理解しておけば問題ありません。
この指標には2つ種類があります。
総合指数:全ての商品やサービスが対象
コア指数:総合指数のうち、食料及びエネルギーを除いたもの
これらの指標を見ることによって、物価変動を定量的に把握できるということですね。
食料やエネルギーの価格は紛争等の外部環境によって価格変動が大きい傾向にあるため、その影響を除いたコア指数を見ることにより、実態のインフレをより正確に把握することができます。
従い、「コア指数」にインフレのピークアウト感が出てこないとマーケット参加者は積極的にリスクを取る状況にはなりにくいと言えます。
サプライチェーンの混乱により、需給が逼迫してモノの価格が急上昇していた時期もありましたが、現状かなり改善しているのでピークアウトしているようです。
一方、人件費の高騰などの理由により、サービス価格はまだまだ高止まりした状況が続いています。
こういった背景も踏まえながら、実際に数字を確認していきましょう。
前回のCPI発表の振り返り
簡単に前回12月のCPI発表を振り返ります。結果は以下の通りでした。
12月結果 | マーケット予測 | 増減 | |
総合指数 | 6.5% | 6.5% | +0.0% |
コア指数 | 5.7% | 5.7% | +0.0% |
12月CPIの結果は、前年同月比で「総合指数」は6.5%の上昇となり、マーケット予測通りの結果となりました。
また、市場関係者がより重要視されると言われる「コア指数」も同様にしてマーケット予測通りとなり、期待通りといったところでしたね。(予測している方はAIか何かですか?笑)
「コア」の数字が高止まりしてしまうと、まだまだインフレが底堅いことを意味していると言えますが、前回はマーケット予測通りの結果となり、インフレが想定通り収束に向かっていることが確認できたと思います。
CPIの発表直後は毎回為替も乱高下していましたが、前回も一気に130円を割り込む動きを見せました。
1月CPIは市場予測を上回る!!
さて、本題である1月の発表内容は以下の通りです。
1月結果 | マーケット予測 | 増減 | |
総合指数 | 6.4% | 6.2% | +0.2% |
コア指数 | 5.6% | 5.5% | +0.1% |
1月の結果は、「総合」「コア」共にマーケット予測を上回りました!!
上記で説明しました通り、「コア」は「総合」から食品やエネルギーといった比較的価格が変動しやすいものを除いた指数を表しています。
コアがマーケット予測を上回っているということはまだまだインフレが底堅いことを意味しますね。
12月の結果と比較しても、総合、コアともに微減となっており、ディスインフレが進んでいるとは言え、まだまだ米国経済の強さを感じてしまいます。
一つの要因として、米国における労働市場は依然として活発であり、求人数や賃金は高止まりしていることがあげられると思います。
賃金の上昇はインフレ要因となりますから、今後も雇用統計の結果にはより一層注視する必要がありそうです。
CPIの発表直後は毎回為替も乱高下していましたが、今回も5分以内で±1円の動きがありました。
このチャートをコレクションにしておくだけで数年後に振り返った時に楽しめそうです。笑
まとめ
1月CPIはマーケットの予測を上回る結果となりました!
先月の結果と比較するとやや減少しているものの、インフレがまだまだ根強いことを示す結果となってしまいましたね。
CPIの発表前には早期の利上げ停止を期待する声もありましたが、その声も少し落ち着くことになりそうです。
マーケットの予測は非常に難しく、投資判断に迷うことになりそうですが、私の投資スタンスは基本的には「長期」目線です。
すなわち、目先の短期的な値動きにはそれほど左右されないように意思決定をしています。(私の投資方針について以下の記事でもご紹介しております)
今回のCPI発表をはじめ、常に市場の動きを把握することに努めていますが、中長期的にはマーケットが右肩上がりで成長していくことにbetして資産を積み増していく方針に変わりはありません!(早速今日も買い注文出します!!笑)
また、米国の個別銘柄についても紹介記事を書いておりますので、宜しければこちらもご覧ください。
今回は以上となります。ありがとうございました。
背徳太子
ブログ1年目の駆け出しブロガーです。
社会人をスタートさせ2年半程度で資産1,000万円まで到達しました。
本ブログでは、個別銘柄の分析、企業決算情報、経済ニュースなどを中心にして皆さんの投資判断の一助となるような情報発信をしています。
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