(※2023/4/14(金)に更新しました)
こんにちは!背徳太子です!
私のポートフォリオでも大きな割合を占めているQQQについて紹介します!
大変ありがたいことにTwitterのフォロワーさんが700人を突破しました!!
投資に関連する内容を毎日発信していますので、よろしければこちらから覗いてみてくださいね!
今回は代表的な米国ETFである”QQQ”をご紹介します。
皆さんは以下のような悩みを抱えたことはないでしょうか。
✔️米国株投資を始めてみたいけど、失敗はしたくない!
✔️米国企業は決算書が英語なので分かりやすく解説してほしい!
✔️具体的に何に投資したら良いのかよく分からないので、おすすめの銘柄があれば教えてほしい!
コロナ禍をきっかけとして個人の株式投資が話題になり、投資未経験者の方でも”インデックス投資”といった言葉を見聞きする機会が多くなったのではないでしょうか。
さらに、2024年から始まる新NISA制度の開始に向けて、「インデックス投資も良いけど、せっかくであれば個別銘柄への投資もやってみたい」という一歩進んだ意欲的な方もいらっしゃるかと思います。
しかしながら、いざ投資をしてみたいと思っても、無数にある投資先から一つ選ぶのは至難の業と言えます。
そこで、そんな疑問や悩みの解決の一助となればと思い、今後の投資判断のヒントとなる情報を発信していきたいと考えておりますのでぜひご一読ください。
- 米国株の代表的な投資先であるQQQの概要を理解
- QQQへ投資するメリットやデメリットを把握
- QQQのパフォーマンスを確認し、筆者が投資し続ける理由を理解
QQQの概要
それでは今回ご紹介する”QQQ”について、まずは概要からご紹介していきます。
名称 | Invesco QQQ Trust |
ティッカー | QQQ |
運用会社 | インベスコ |
連動指数 | NASDAQ 100 |
構成銘柄数 | およそ100銘柄 |
経費率 | 0.20% |
資産総額 | $171億 |
分配金利回り | 0.60% |
単価 | $315.83 |
5年 Total Return | 15.34% |
QQQは、NASDAQ 100 Indexに基づくETF(上場投資信託)です。
NASDAQ 100 Indexは、NASDAQ取引所に上場している非金融セクターの最大100銘柄を指標としているものであり、QQQはこれに連動するパフォーマンスを目指しています。
NASDAQ100に連動するインデックスETFとしては最も歴史があり、20年以上前の1999年10月3日に設立され、現在に至っています。
QQQは、テクノロジー、通信、医療、消費財などの分野において、成長率の高い、市場規模の大きい企業に投資しています。
例えば、Apple、Microsoft、Amazon、meta、Alphabet(Google)といった巨大テック企業をはじめ知名度の高いテクノロジー企業がNASDAQ 100 Indexの中心的な銘柄として含まれています。
つまり、QQQは米国市場においてテクノロジーセクターへの投資をしたい人にはうってつけのETFということですね!
実は超有名米国株ブロガーのもみあげさんも著書の中でも「QQQへの投資が最強の手法」と記載されていました。
出版されたのは2020年ですので、少し時間は経っていますが、著書の中ではその理由として以下の3点を挙げていました。
- 極めて高いリターンを期待できる
- 成長銘柄の組み入れが大きく、特にハイテク銘柄が70%以上組み込まれ、今後も成長が期待される
- GAFAMが50%近く組み込まれており、ETFの形で投資することでリスクを低減できる
実は私もQQQは定期的に買い増ししています。
最新のポートフォリオの中では、QQQだけで29%を占めており、毎月積み立てている投資信託とほぼ同等の評価額にまで成長しています。
今回はQQQについての概要や投資するメリット・デメリットをご理解いただけるように、ご紹介していきたいと思います!
QQQの構成銘柄
QQQの概要がご理解いただけたところで、具体的にQQQを保有することでどのような銘柄へ投資することになるのか確認してみましょう。
こちらはQQQの構成銘柄トップ10を示した図です。
銘柄の下に書いてある”Allocation”ってどういうこと??
図を見てみると、各銘柄で”Allocation○%”との記載がありますね。
実はNASDAQ 100 Indexは構成されるおよそ100銘柄を均等に割り当てているのではなく、時価総額の加重平均で各銘柄の割合が決まっています。
つまり、時価総額の大きい銘柄はその他の銘柄と比較して大きな割合を占めており、例えば第一位のMicrosoftだけで全体の12.71%を占めています。
トップ10を見てわかるとおり、GAFAMをはじめとするテック企業や半導体で圧倒的な存在を見せるエヌビディアなど、超有名銘柄で大半を構成されていることがわかります。
GAFAMだけを足すと42.41%ありますので、QQQの半分弱はGAFAMで構成されているものとイメージを持っていただくことで良いと思います。
次に、構成銘柄のセクター別割合はこちらです。
https://www.invesco.com/qqq-etf/en/about.html
トップはやはり情報技術(IT)分野で、全体の49.2%とおよそ半数を占めています。
QQQがテック企業への投資をするためのETFと言われる理由がこちらでご理解いただけたかと思います。
ちなみにIT以外の分野では、コミュニケーションサービスや一般消費財の割合が大きいですね。
QQQを投資するメリット・デメリット
メリット
QQQに投資するメリットは以下のようなものがあります。(パフォーマンスについて後述します)
成長分野への投資
QQQは、NASDAQ 100 Indexに基づいており、テクノロジーや通信、医療、消費財など、成長分野の大手企業に投資しています。
これらの企業は、構成銘柄トップ10の銘柄を見てもわかるとおり今後も技術の進歩とともにさらなる成長が期待される銘柄ばかりですので、長期的な投資に適していると言えます。
GAFAMをはじめ時代を牽引する企業ばかりですので、投資初心者にとってもハードルは低いと思います。
多様化
QQQには、様々なセクターの企業が含まれており、単一の企業に依存することなく、ポートフォリオを多様化することができます。
例えば銀行株を持っていた場合、米国の金融政策によって大きく株価が変動されます。
同じセグメントだけの銘柄を保有していた場合、同じ要因で同じ株価の推移をしますが、他のセグメントの銘柄を持っていれば、リスクヘッジになります。
QQQをはじめとするETFは個別株を購入するのに比べ、リスクを低減した投資が可能と言えます。
流動性
QQQはその他ETFと同様に上場していますので、非常に流動性が高く、日常的に大量の取引が行われています。
したがって、売買価格に大きな差異が生じることは少なく、投資家は市場価格に近い価格で売買することができます。
つまり、もしも株価が下がり売りたくなれば、すぐに売却することができるため、投資初心者であっても安心して投資することができると思います。
安価な管理費用
ETFは通常、運用管理費用が低く抑えられています。
QQQの運用管理費用率は、0.2%程度であり、投資家は低いコストでポートフォリオを構築することができます。
構成銘柄の入れ替え
デメリットと重なりますが、QQQなどのETFに投資をするということは、パフォーマンスの低い銘柄も意図せずに組み込まれてしまっています。
しかもその銘柄が急落したおかげで、全体が押し下げられたら最悪ですよね。
しかし、QQQはそのような事態を避けるため、毎年パフォーマンスの悪い銘柄を自動で排除するシステムとなっています。
逆に、優れたパフォーマンスを出している銘柄があれば、その銘柄を組み込むことになります。
このようにして、自分が能動的にアクションしなくても勝手に悪い銘柄と良い銘柄の入れ替えを行なってくれます。
デメリット
もちろん完璧な投資商品というものはありませんので、メリットだけでなくデメリットも紹介しておきます。
QQQに投資するデメリットは以下のようなものがあります。
ポートフォリオの構成
QQQは、NASDAQ 100 Indexに基づいているため、テクノロジー、通信、医療、消費財などの分野に偏って投資されています。
そのため、例えば金融分野に投資したい人にとっては不向きなETFになっています。
このように銘柄の分散は出来ているものの、セグメント別の観点ではややバランスを欠いた投資になる可能性がある点はデメリットと言えるでしょう。
銘柄リスク
QQQには、Apple、Microsoft、Amazon、Facebook、Alphabet(Google)など、知名度の高いテクノロジー企業が含まれています。
これらの銘柄が業績不振に陥った場合、構成割合が大きい分、QQQのパフォーマンスに悪影響を与える可能性があるでしょう。
市場リスク
QQQは、株式市場に連動するETFであるため、市場全体の下落によって投資元本が減少するリスクがあります。
当然米国マーケットが下がればQQQの株価も下がることになります。
価格変動リスク
価格は市場参加者によって決定されるため、日々の株価変動によって大きく上下する可能性があります。
したがって、短期的な投資目的でQQQに投資する場合、価格変動リスクを考慮する必要があります。
レバレッジドETFではない
QQQは、レバレッジ効果を持たない普通のETFです。
つまり、市場の上昇率と同じペースで上昇し、下落率と同じペースで下落します。
一方で、例えばコロナ禍で特に話題になっていたレバナスなどのレバレッジETFを使えば、市場上昇率の2倍、3倍、あるいはそれ以上の上昇率を得られることができます。
上記メリットに記載した通り、リスクを低減した商品である分、市場よりも圧倒的なリターンを得ることは難しいと言えます。
VOOとの比較
さて、QQQの概要をご理解いただいたところで、別のETFとの比較をご紹介します。
米国のETFを購入するのにQQQと悩む銘柄の筆頭候補はVOOでしょう。
VOOはS&P500に連動することを目標としたETFであり、個人投資家さんに大変人気のETFです。
VOOの概要は以下の通りです。
名称 | Vanguard S&P500 ETF |
ティッカー | VOO |
運用会社 | バンガード |
連動指数 | S&P500 |
構成銘柄数 | およそ500銘柄 |
経費率 | 0.03% |
資産総額 | $287億 |
分配金利回り | 1.58% |
単価 | $376.90 |
5年Total Return | 11.13% |
QQQと比較してみましょう。
まず、単価はややVOOの方が高く、円安の影響を考えると少しだけ購入のハードルが高くなりそうです。
米国株は1株から購入できる点が魅力的ですが、それでも単価が高いと買うのを躊躇してしまいますよね。
次に、気になる経費率はVOOの方が圧倒的に低いです。
長期投資目線で考えれば、経費率は数年かけてかかるコストとなりますので、可能な限り低く抑えられると良いですが、期待リターンと照らし合わせて考えるのが良いと思います。
資産総額は100億ドルほどの差をつけてVOOがQQQを上回ります。
つまり、多くの投資を受けているのはVOOであるということが示されていますね。
最後に5年間のトータルリターンを見ると、QQQがVOOを4%近く上回っていることがわかります。
経費率を加味しても、リターンはQQQの方が大きいことがわかります。
QQQの株価
最後に株価(パフォーマンス)推移を見ておきましょう。
まずはQQQが設定された当初からの株価推移はこちらです。
20年以上かけて大きく上昇してきたことがよくわかるグラフになっていますよね。
特にコロナにより金融緩和が実施された2020年からの変動は凄まじく、急上昇&急降下となっています。
もう少しコロナ前後の様子を詳しく見るために範囲を狭めてみます。
こちらは直近5年間の株価推移を示した図です。
2020年初頭のコロナが発生してパンデミックとなるまでは緩やかに上昇、その後急落したのちには急上昇となりました。
しかしながら、2022年には金融緩和は終了され、逆に金融引き締め方向に舵を切るようになるとマネーは一気に引いていき、右肩下がりで急降下することになります。
先に紹介した通り、QQQはハイテク銘柄を中心に構成されており、金利の上昇は業績に大きく影響されます。
従って、業績不振を予測した売却が先行し、QQQの株価が下がるわけですね。
さらに範囲を狭めて、直近1年間の株価を見てみましょう。
金融引き締めの影響で急降下と急上昇を繰り返すグラフになっていることがわかります。
金融政策によって大きく左右される銘柄であることが示されていますね。
先ほど紹介したS&P500に連動するVOOとの比較をみてみましょう。
まずは直近5年間で比較してみます。
直近5年間のパフォーマンスは圧倒的にQQQの方が優位になっています。
コロナ前は各ETFであまり動きは変わりませんでしたが、コロナ後のパフォーマンスは一目瞭然ですね。
そして直近1年間の比較はこちらです。
金融引き締めの影響により、QQQ・VOOともに大きく上下に変動する1年となり、基本的にVOOがQQQを上回っていましたが、2023年に入ってからはQQQの株価が急上昇し、VOOとほぼ変わらない水準まで上昇してきました。
最後に
今回は米国ETFの”QQQ”についてご紹介しました。
ポイントをまとめると以下となります。
✔️QQQはNASDAQ 100 Indexに連動することを目指したETF
✔️GAFAMだけでおよそ半分を占めるポートフォリオであり、ハイテク株中心に投資が可能
✔️銘柄入れ替え等のメリットを享受で享受できる反面、金融政策に影響を受けるデメリットも有
✔️株価は直近軟調だが、過去を振り返るとS&P500に連動するVOOをアウトパフォーム
QQQの魅力はなんといってもGAFAMなどのハイテク企業を分散してリスクを限定して保有できることですよね。
過去のリターンを振り返っても直近5年間では+15%以上とVOOと比較しても圧倒的な数字を叩き出しています。
そしてパフォーマンスの悪い銘柄と良い銘柄はそれぞれ自動的に入れ替わるシステムとなっており、自分が手をかけずに優良な銘柄を保有することが可能となります。
基本的に世界経済の成長に伴い、米国マーケットはこれから先も右肩上がりで成長していくことが予測されますし、その原動力となるのは、GAFAMのような最先端テック企業でしょう。
もちろんGAFAMが未来永劫成長し続けることが保証されたわけではありませんが、これから急成長するのは引き続きテック企業である可能性は高いと思います。
そのような企業が台頭してきた際にはポートフォリオの入れ替えによって自動的に組み込まれるでしょうし、手間をかけずに期待したリターンが見込まれます。
以上のような理由から、私は今後もQQQを買い増し続ける予定でいます。
これからも皆さんの投資判断のサポートとなる情報を発信していきますので、宜しければご参考にしてください!
今回は以上となります。ご覧いただきありがとうございました。
背徳太子
ブログ1年目の駆け出しブロガーです。
社会人をスタートさせ2年半程度で資産1,000万円まで到達しました。
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