(※2023/6/11(日)に更新しました)
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今回はいまさら人に聞けない”暗号資産って何?””投資した方がいいの?”との疑問に対して回答します!
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今回はビットコインに代表される暗号資産について解説していきます。
投資界隈では毎日のように暗号資産の値動きについて話題になっていますよね。「いまさら暗号資産への投資って遅くないかな・・・」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
特に若いうちにはある程度のリスク取った投資をしてみたい方もいらっしゃると思います。
S&P500連動などの投資信託だけではリターンが小さいので、もう少しこうリスク資産への投資に注力したいと思っても不思議ではありませんよね。
そこで、本記事では「これから暗号資産への投資を始めたい!」と思っている方や「すでに投資をしているけど、あまり仕組みを理解していない、、、」なんて方に向けて暗号資産の概要や投資メリット・リスクについて解説していきます。
- ビットコインをはじめとする暗号資産の基本知識を習得
- 暗号資産への投資検討にあたり整理したいメリットやリスクを理解
- 暗号資産の展望を予測
暗号資産の概要
まずはじめに暗号資産の基本的な概要を説明していきますよ。
そもそも「暗号資産」の定義とは何でしょうか。
「暗号資産」とは、ブロックチェーン技術を基盤としたデジタルな資産や通貨のことを指します。
暗号資産と呼ばれる資産や通貨は分散型の取引所やネットワーク上で管理・交換され、中央機関や政府による統制を受けずに取引が行われることが特徴的な点です。
詳しくは後述しますが、「分散型取引所・ネットワーク」「中央機関や政府の統制を受けず」との点がキーポイントになりますので、ここで頭に入れておいてくださいね。
さて、暗号資産の成長は近年急速しており、その注目度も年々高まっていますよね。
この要因について解説していきます。
成長の要因①金融システムへの革新とアクセスの拡大
暗号資産の出現により金融システムの革新とアクセスの拡大がもたらされたと言います。
従来の金融システムといえば、銀行などの金融機関を通してサービスを受けることができますよね。例えば、海外への送金をする場合、高い手数料をメインバンクに支払うことでサービスを享受してきました。
しかし暗号資産は従来の金融システムとは全く異なります。
暗号資産の場合、従来の金融機関に頼らずに取引や送金を行うことができます。
特に途上国や金融サービスへのアクセスが制限されている人々にとっては大きなメリットとなることは容易に想像できるでしょう。
これが近年、グローバルに暗号資産に注目が集まる要因の一つとなっているのですね。
成長の要因②高い流動性と迅速な取引
さらに、暗号資産は高い流動性と取引の迅速さを備えています。
例えば、銀行、証券会社のサービスは対応時間が限られていますよね。ネット銀行・証券が台頭していますが、時間の制限があることに変わりはないと思います。
しかし、暗号資産の場合、取引所で24時間取引が可能であり、瞬時に資産を売買することができます。これにより、市場の変動にスピーディーに対応できる利点があるのですね。
成長の要因③匿名性とプライバシーの保護
また、暗号資産は匿名性とプライバシーの保護を提供します。
暗号資産の取引はブロックチェーン上で暗号化され、個人や取引情報は公開されません。これにより、個人のプライバシーが保護されます。
時折、金融機関から個人情報の流出のニュースが報じられることがありますが、暗号資産の場合は、そもそも情報が暗号化されますので、不正利用や不正アクセスからの保護の観点でも非常に安心することができますよね。
以上のような要因により、暗号資産の急速な成長と注目度の高まりにつながっています。
暗号資産の種類と特徴
暗号資産にはさまざまな種類がありますが、ここでは主要な暗号資産とその特徴をご紹介します。
ビットコイン(Bitcoin)
- 最初の暗号資産であり、最も広く認知される
- 中央集権的な機関に依存せず、分散型のブロックチェーン技術を利用
- セキュリティ、匿名性、耐センシャーシップ(検閲への耐性)などの特徴があり、デジタルな価値の保管や送金に使用
イーサリアム(Ethereum)
- スマートコントラクトと呼ばれる自動化された契約機能を備えたプラットフォーム
- イーサリアム上で作成されたトークンや分散型アプリケーション(DApps)の実行に使用
- プログラム可能なトークンの発行やブロックチェーン上の契約の実行を容易にし、多様な用途に活用
ライトコイン(Litecoin)
- ビットコインの派生通貨であり、その技術をベースに開発
- 高速なトランザクション処理と低コストの特徴を持ち、日常的な支払いに利用
リップル(Ripple)
- 銀行や金融機関間の国際送金や決済をスムーズに行うことを目的としたプロトコル
- クロスボーダーペイメントの処理時間とコストを大幅に削減することが可能
ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)
- ビットコインの派生通貨であり、ブロックサイズの拡張によって高速なトランザクション処理を実現
- ビットコインとの互換性があり、ビットコインと同様の用途で使用
ブロックチェーンの技術と暗号資産の台頭
さて、ここで何度も出てきているブロックチェーンについて解説します。
ブロックチェーン技術は、暗号資産と密接に関連しています。基本的な仕組み・利点を説明します。
ブロックチェーン技術の基本的な仕組み
ブロックチェーンは分散型のデータベースであり、取引や情報をブロックと呼ばれるデータのまとまりとして管理します。
そのブロックには前のブロックへのリンク(ハッシュ)が含まれており、全てのブロックがつながって連鎖(チェーン)を形成します。これがブロックチェーンと呼ばれる理由です。
ブロックチェーンの仕組みをわかりやすく説明するために、郵便システムを例に挙げてみましょう。
今、あなたは友人に手紙を送りたいと思っています。手紙を送るためには、封筒に友人の住所を書き、投函する必要がありますよね。
このとき、手紙の中身は他の人に見られたくないので、封をします。ここで、ブロックチェーンでは手紙がデジタルな形式で表され、封筒をブロック、手紙の内容をトランザクションと呼びます。
ブロックチェーンは、複数のブロック(封筒)を連結して形成されるチェーンです。一つのブロックには、複数のトランザクション(手紙の内容)が含まれています。これらのブロックは、特殊なデジタル署名を使用して結びつけられ、変更や改ざんが困難になっています。
さて、手紙を送るときには、郵便局や配送業者が手紙を管理しますよね。同様に、ブロックチェーンではネットワーク上の参加者がトランザクションを管理します。
新しいトランザクションが追加されると、それを含む新しいブロックが生成されます。この新しいブロックは、直前のブロックのデジタル署名(ハッシュ)を持ち、全体のチェーンを結びつけます。つまり、前のブロックに手を加えると、それ以降のブロックも変更しなければならないため、改ざんが非常に困難になっています。
このような仕組みにより、ブロックチェーンは分散型で透明性の高いシステムとなります。すべての参加者が同じブロックチェーンを持ち、トランザクションの履歴を共有しています。このため、信頼性が高まり、改ざんや不正な取引が防止されます。
ブロックチェーン技術の利点
さて、ブロックチェーンの仕組みついて例を出しながら説明しましたが、ブロックチェーンの利点をまとめると、以下のようになります。
利点①信頼性と透明性
ブロックチェーンは分散型であり、ネットワーク参加者によって管理されるため、情報の改ざんや不正が困難です。
取引の透明性も高く、参加者は全ての取引履歴を閲覧することが可能との点はこれまでのシステムとは大きく異なる点でしょう。
利点②セキュリティ
ブロックチェーンは暗号化された取引データをブロックに格納し、不正なアクセスや改ざんから保護します。
分散型のデータベースのため、単一の攻撃点が存在せず、セキュリティリスクが分散されます。
利点③信頼の創出
ブロックチェーンは信頼性の問題に対処するためのソリューションとして役立ちます。
取引の透明性や分散型の管理は、参加者間の信頼関係を構築し、中間業者を排除することができます。
暗号資産がブロックチェーン技術を活用する理由
さて、ブロックチェーンの概要までご理解いただいたところで、暗号資産と結びつけていきますよ。
ブロックチェーン技術は、暗号資産に対して以下のメリットを提供しています。
メリット①分散化・中央集権性の排除
ブロックチェーンは中央機関に頼らず、分散型ネットワークで管理されます。
これにより、暗号資産の取引や管理がより自由で透明性の高い形で行われます。
メリット②セキュリティと防御性
ブロックチェーンのセキュリティ機能により、暗号資産の取引や保管が安全に行われます。
改ざんや不正アクセスからの防御が可能であり、安心して資産を保管できます。
メリット③透明性と信頼性
ブロックチェーン上の取引は公開され、誰でも閲覧できるため、取引の透明性が確保されます。
これにより、取引参加者間の信頼関係を構築し、不正行為のリスクを軽減できます。
以上のように、ブロックチェーン技術は暗号資産にとって重要な役割を果たし、セキュリティや信頼性の向上、透明性の確保などのメリットを提供しているのですね。
暗号資産の取引におけるリスクとその対策
ここまで暗号資産やブロックチェーンについて概要を解説してきました。
本ブログは投資に関する情報発信をメインとしていますので、当然暗号資産への投資との観点で解説もしていきます。
暗号資産への投資と聞くと、「怪しくないの?」と思われる方も多いと思います。
当然、投資はリスクを伴うものです。
暗号資産への投資については以下のようなリスクと注意点が存在します。
リスク①価格の変動性と市場の不安定性
暗号資産の価格は非常に変動しやすく、急激な上昇や下降が起こることがあります。
これは市場の不安定性や投機的な要素が影響しています。価格の変動性は、利益を得る機会を提供する一方で、損失を被る可能性もあるため、注意が必要です。
リスク②セキュリティの脆弱性とハッキング
暗号資産はデジタル形式で保管されていますが、そのセキュリティには注意が必要です。
ウォレットや取引所などのオンラインプラットフォームはハッキングや不正アクセスのリスクがあり、資産の盗難や不正な取引が行われる可能性があります。(時折、報道されますよね)
従って、セキュリティ対策を十分に行い、信頼性の高いプラットフォームを選ぶことが重要です。
リスク③規制や法的な問題
暗号資産はまだ新興市場であり、規制や法的な問題が未解決のままです。各国や地域によって異なる規制が存在し、取引や保有に関する制限がある場合があります。
従って、法的な問題や規制変更により、暗号資産の取引や利用に不確定要素があることに留意する必要があります。
これらのリスクに対処するためには、以下の点に注意することが重要です。
リスク対処①十分なリサーチと情報収集
暗号資産についてよく理解し、市場の動向や関連するリスクについて情報を収集することが重要です。
まずは本記事や関連書籍を読み、暗号資産への理解度を高めつつ、マーケット参加者の動向やリスクについては常に敏感になる必要があるでしょう。
リスク対処②セキュリティ対策の強化
暗号資産を管理する取引所のセキュリティが万全でないと、保有資産を盗み取られる可能性があることは必ず覚えておく必要があると思います。
暗号資産への投資を検討されている場合は、どの投資対象を考えるのと同じく、セキュリティ対策を徹底し、信頼性の高いウォレットや取引所を選ぶことが重要です。
リスク対処③リスク管理と投資計画
暗号資産への投資をする際にはリスク管理を考慮し、投資計画を立てることが重要となります。
市場の変動性が非常に大きいため、資金の適切な分散や投資額の管理は留意しましょう。
リスク対処④法的な側面の確認
自国や地域の暗号資産に関する規制や法律を理解し、適切な対応を行うことが重要です。
まだまだ暗号資産は法規制が議論されている最中にあります。常にメディアが取り上げる内容はチェックしておく必要があるでしょう。
暗号資産の保管方法
暗号資産への投資について、リスクまで理解いただけたら、実際に投資する準備も整ってきたと思います。ここでは暗号資産の取引と保管方法について説明します。
取引所の利用方法と注意点
取引所は暗号資産の売買や取引を行うプラットフォームです。取引所に登録し、口座を開設することで取引が可能となります。
取引所では通常、市場価格に基づいて暗号資産を購入または売却します。取引所のインターフェースを使って注文を入力し、取引が成立すると資産が口座に反映されます。
取引所を利用する際には、信頼性やセキュリティの面で慎重に選ぶことが重要です。評判やセキュリティ対策、手数料などを考慮し、信頼できる取引所を選びましょう。
また、取引所には規制や法的な要件が存在することもありますので、所在地の法律や規制に適合しているか確認しましょう。
ウォレットの種類と使い方
ウォレットは暗号資産を保管するためのデジタルな財布です。主な種類としてはホットウォレットとコールドウォレットがあります。
ホットウォレットはインターネットに接続されたデバイス上に存在し、オンライン上でアクセスできます。主に頻繁に取引を行う際に利用されますが、ハッキングのリスクがあるため、必要な資金以外を保管しないようにしましょう。
コールドウォレットはオフラインで保管されるウォレットであり、ハッキングや不正アクセスからの保護性が高いです。ハードウェアウォレットや紙ウォレットなどがあります。ただし、万が一ウォレットが紛失した場合は復元手段を確保しておく必要があります。
ウォレットの使い方はウォレット自体によって異なります。取引所からウォレットへの送金や、ウォレットから別のアドレスへの送金を行います。ウォレットのセットアップやプライベートキーの管理には注意が必要です。
取引所の利用とウォレットの選択は、暗号資産の取引や保管において重要な要素です。安全性と利便性を考慮し、適切な取引所とウォレットを選びましょう。
暗号資産の将来の展望と業界動向
最後に補足ですが、暗号資産の将来展望と業界動向についても簡単にご紹介します。
企業や政府の関与の増加
近年、多くの企業や政府が暗号資産に関心を示しています。大手企業は暗号資産への取り組みやブロックチェーン技術の採用を進めており、新たなビジネスモデルやサービスの創出を目指しています。
同様に、一部の国や地域では、自国通貨に対するデジタル通貨の発行や中央銀行デジタル通貨(CBDC)の導入に関する研究や実験が行われています。
デジタル通貨の発行と中央銀行デジタル通貨(CBDC)の可能性
デジタル通貨の発行は、金融システムの効率化や取引のスピードアップを目指す動きとして注目されています。
中央銀行デジタル通貨(CBDC)は、中央銀行が発行する法定通貨のデジタル版であり、暗号資産と似た技術や仕組みを活用しています。CBDCの導入は、通貨の安定性や金融システムの安全性を向上させる可能性があります。
ブロックチェーン技術の他の産業への応用
ブロックチェーン技術は暗号資産だけでなく、多くの他の産業においても応用が進んでいます。
例えば、サプライチェーン管理、医療記録の管理、不動産取引の効率化など、様々な分野での活用が期待されています。ブロックチェーン技術による透明性、信頼性、セキュリティの向上は、さまざまな業界のプロセスや取引の効率化を可能にすると考えられています。
以上の展望と動向から、暗号資産やブロックチェーン技術は今後さらなる進化と発展を遂げると予想されます。
企業や政府の関与が増えることで新たなビジネスモデルやサービスが生まれ、デジタル通貨やCBDCの導入によって金融システムや通貨のあり方が変化する可能性があります。
同時に、ブロックチェーン技術の他の産業への応用により、様々な分野での効率化や信頼性の向上が期待されています。
まとめ
今回は暗号資産の概要から投資におけるリスク、そして取引・保管方法までご紹介しました。
暗号資産は、金融システムの革新やアクセスの拡大、高い流動性、匿名性などの利点を持っています。また、ブロックチェーン技術との関係により、セキュリティや信頼性の向上も期待されています。
一方で、暗号資産には価格の変動性や市場の不安定性、セキュリティの脆弱性、規制や法的な問題などのリスクも存在します。投資や取引を行う際には、リスクを理解し、慎重な判断をする必要があります。
しかし、暗号資産は今後も成長が見込まれており、企業や政府の関与が増え、デジタル通貨やCBDCの導入が進む可能性もあります。さらに、ブロックチェーン技術の応用は様々な産業においても期待されています。
暗号資産の将来展望は明るく、持つポテンシャルも大きいと言えます。
ただし、投資や取引にはリスクが伴うため、慎重なアプローチが必要です。適切な知識とリスク管理を行いながら、暗号資産の利点を最大限に活用することが重要です。
私の場合、暗号資産は今のところ保有していませんが、今後ポートフォリオに組み込む可能性はあります。
その場合、投資方針に従い、「トレンド銘柄」の一部として取り扱うこととし、総資産の5%を上限として投資することにすることを考えています。
尚、最新の私のポートフォリオはこちらでご紹介しておりますので、ご興味があればこちらも合わせてご覧ください!
今回は以上となります。ご覧いただきありがとうございました。
背徳太子
JTCに勤務しながら米国公認会計士(USCPA)の資格を取得した投資ブロガーです。
米国インデックス・ETFや高配当銘柄への投資により新卒2年半で資産1,000万円を突破しました。
本ブログでは、個別銘柄の分析、企業決算情報などを中心にみなさんの投資判断の一助となるような情報発信をしています。
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