(※2023/4/27(木)に更新しました)
こんにちは!背徳太子です!
今回は豊田通商が本日発表した2022年度通期決算と2023年度通期業績見込みをまとめていきます!
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今回は4月27日(木)に決算を発表した豊田通商の通期決算についてまとめていきます。
この時期は各企業が続々と2022年度通期決算と2023年度通期業績見込みを発表します。
高配当銘柄を中心に、注目企業をピックアップして内容をレビューしていきますので、ぜひ投資判断のヒントとしていただければ幸いです。
米国の歴史的なインフレやFRBの金融引き締め政策の実行、またそれに伴うリセッション懸念や、まだまだ終わりが見えないロシアによるウクライナ侵攻、原油をはじめとする資源価格の高騰など、事業環境は非常に複雑で先の見通しが困難な状況です。
そのような状況だからこそ、各企業決算を確認することにより、正確な実態を把握することができますので、投資家にとっては大変重要な情報を得る機会となります。
皆さんもぜひ決算内容を把握する方法として本ブログをご活用ください!
本日レビューするのは総合商社の”豊田通商”です。
早速結論ですが、2022年度通期決算は過去最高益を達成し、大幅増配となりました!
また、2023年度通期業績見込みはほぼ横ばいとなるも、さらなる増配を予想しています!!
(※当記事のスライドは豊田通商の決算発表資料から抜粋してます)
豊田通商がFY22 通期決算を発表
具体的に決算内容を確認する前に、豊田通商の業績をざっくり振り返りましょう。
過去の業績
直近3年間の実績は以下のとおりです。
豊田通商は2017年〜2020年度までの4年間は業績がほぼ横ばいとなっており、なかなか業績を拡大することが出来ずにいました。
しかし2021年度は自動車販売関連事業の好調などの影響により業績が好転、過去最高益となる2,222億円を計上することになります。
また、気になる配当についての推移はこちらの通りです。
業績が横ばいとなっていた2017~2020年度は配当金もあまり増加することはありませんでしたが、2021年度に過去最高益を記録すると一転して配当を大きく増加させました。
具体的には、2020年度の配当:112円 → 2021年度の配当:160円となり、一気に48%の増額となりました。
前回3Q決算発表時には192円としており、引き続き増配の期待が高まっています。
それでは本日発表された決算内容を見ていきます。
決算概要
2022年度通期決算の概要まとめ
ポイントを以下にまとめます。
- 営業利益は3,887億円(前年比+946億円)で2期連続の過去最高を記録!
- 税後利益は2,841億円(前年比+619億円)でこちらも2期連続の過去最高を記録!
- 前回予想の2,700億円に対する進捗率は105%で無事通過!
- 1株あたりの配当額は202円(前年比+42円)で大幅増配!
2022年度の税後利益は2,841億円となり、過去最高益を更新しました!
前回の3Q決算発表時点で営業利益は3,161億円で前年比+889億円(+39%)、税後利益は2,354億円で前年比+552億円(+31%)という状況でしたので、4Qではやや伸びが減速したことがわかります。
また、1株あたりの配当については前回3Q決算発表からさらに増配となり202円となりました。(ホルダーの皆さんおめでとうございます!)
通期の利益についてもう少し詳しく見てみましょう。
- 営業利益は前年比+946億円で大幅増益を達成、特にアフリカ自動車事業は+227億円で利益に貢献
- 金融収益の悪化により▲142億円、また増益による法人税増▲308億円
- 結果的に税後利益は+916億円で過去最高益を達成!
豊田通商の特徴であるアフリカビジネスが好調のようで、自動車販売では前年比+227億円とかなり増益となったことがわかります。
やはり米国をはじめとする金利の上昇により金融収益の悪化は豊田通商のような巨額ビジネスをする上では利益を押し下げる大きな要因となってしまいます。
これは今後発表が予定されている他商社も同様と予測されます。
一過性の要因についてはこちらのスライドをご覧ください。
前年度は一過性要因が+165億円発生していたのに対し、2022年度は▲145億円で前年比▲310億円の悪化要因となってしまいました。
内容をみると、各セグメントで減損が数々発生していることがわかりますね。
アフリカビジネスは大きく利益貢献をしている一方で、減損もちょこちょこ出しているようです。
キャッシュフローまとめ
豊田通商のキャッシュフローについてもまとめていきます。
- 営業キャッシュフローは4,442億円(前年同期比+3,941億円)で大幅上昇!
- 投資キャッシュフローは▲1,399億円(前年同期比+174億円)でやや減額
- その結果、配当後のフリーキャッシュフローは2,389億円(前年同期比+3,925億円)で大幅改善
営業キャッシュフローは2021年度が501億円だったので、およそ8倍にまで上昇したことになりました!本業での稼ぎが絶好調であったことが示されていますね。
一方で投資キャッシュフローは前年とほぼ同じ水準にとどまっています。
これにより、配当後のフリーキャッシュフローは2,389億円とこちらも素晴らしい数字を出しました!
株主還元の原資はフリーキャッシュフローですので、ここでしっかり稼ぐことが出来たのは将来を見通す上で非常にポジティブな要因です!
2023年度通期業績予想
豊田通商の2023年度業績予想について見てみましょう。
- 営業利益は4,000億円(前年同期比+113億円)でまたまた過去最高を更新する予想!
- 税後利益は2,800億円(前年同期比▲41億円)で微減と保守的な予想
税後利益は2022年度からやや微減する予想を出してきましたね。為替の条件をみると10円ほど円高に予想しているので、足元の為替推移に鑑みてもここでバッファを持っているように思います。
個人的には2023年度も過去最高益を達成することを期待してしまいますね!
続いて配当予想も見ておきましょう。ここは皆さんも大注目のスライドでしょう。
- 1株あたりの配当は+2円増配して204円の予測
- 配当性向は25.6%まで上昇する見込み
- 今後も”累進配当”は継続していく方針
2022年度は+42円の大幅増配を達成した豊田通商ですが、2023年度もさらに+2円の増配をしてくれるようです!(もう一声!と言いたいとこですが、グッと我慢です。笑)
また多くの商社同様にして”累進配当”の方針は継続していくことも発表されています。
まだまだ株主還元に期待してしまいますね!
株価
最後に株価を見てみましょう。豊田通商の株価推移は以下の通りです。
非常に浮き沈みが激しいグラフになっていますが、全体感としては右肩上がりで現在は直近1年間で最高となる株価で取引されています。
実際、1年前からの上昇率は30%近くなっており驚異的な伸びですね!!
ここ最近は資源価格の上昇やバフェットさんの日本市場への追加投資についてコメントされるなどの影響でより一層商社株に注目が集まっています。
豊田通商も増配を発表していますし、まだまだ株価の推移は気になりますね!
さいごに
今回は2022年度通期決算と2023年度通期業績見込みを発表した豊田通商について取り上げました。
2022年度の通期決算は過去最高益となる2,841億円を達成し、+42円の大幅増配を発表するなど、ホルダーの皆さんも大満足の決算内容だったのではないでしょうか。
2023年度の通期業績見込みはやや保守的に前提を置いているなどしたことで利益は微減となる見込みですが、それでも増配を予測しており、まだまだ期待の持てる銘柄ですね!
今回の決算発表は豊田通商が総合商社の中でトップバッターとなりましたが、その他の商社につきましても、しっかりとフォローしていきます!
最後に、私の最新のポートフォリオはこちらでご紹介しています。
総合商社をはじめとする日本株にも投資していますが、ポートフォリオの主要構成要素は米国株です。
米国個別銘柄についても本ブログでいくつか20銘柄ほどご紹介しておりますので、よろしければご覧ください!
今回は以上となります。ご覧いただきありがとうございました。
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背徳太子
ブログ1年目の駆け出しブロガーです。
社会人をスタートさせ2年半程度で資産1,000万円まで到達しました。
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