【伊藤忠商事】2022年度決算発表!総合商社で唯一の減益となるも今期はさらなる増配を発表!

日本株決算

(※2023/5/9(火)に更新しました)

背徳太子
背徳太子

こんにちは!背徳太子です!

今回は伊藤忠商事が本日発表した2022年度通期決算2023年度通期業績見込みをまとめていきます!

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今回は本日決算を発表した伊藤忠商事の通期決算についてまとめていきます。

この時期は各企業が続々と2022年度通期決算と2023年度通期業績見込みを発表します。

私が大好きな高配当銘柄を中心に、注目企業をピックアップして内容をレビューしていきますので、ぜひ投資判断のヒントとしていただければ幸いです。

米国の歴史的なインフレやFRBの金融引き締め政策の実行、またそれに伴うリセッション懸念や、まだまだ終わりが見えないロシアによるウクライナ侵攻、原油をはじめとする資源価格の高騰など、事業環境は非常に複雑で先の見通しが困難な状況です。

そのような状況だからこそ、各企業決算を確認することにより、正確な実態を把握することができますので、投資家にとっては大変重要な情報を得る機会となります

皆さんもぜひ決算内容を把握する方法として本ブログをご活用ください!

本日レビューするのは人気高配当銘柄の”伊藤忠商事”です。

冒頭に結論を申し上げると2022年度はやや減益となるも2期連続で8,000億円超を達成しました。また、2023年度はほぼ横ばいとなるも、さらなる増配を発表しています!

(※当記事のスライドは伊藤忠商事の決算発表資料から抜粋)

2022年度 通期決算概要

以下ポイントをまとめます。

  • 当期純利益は8,005億円(前年比▲198億円)でやや減益
  • 一過性の影響を除いた基礎収益は7,875億円(前年比+975億円)で過去最高を達成
  • 実質営業キャッシュフローは8,710億円(前年比+810億円)でこちらも過去最高を達成

伊藤忠の当期純利益は8,005億円となり2期連続で8,000億円超を達成しましたが、前年比ではやや減益となってしまいました。この要因は主に一過性による影響があります。

その一過性の影響を取り除いた基礎収益は7,875億円で前年比+975億円となり、大幅に増益を達成しています。2021年度は一過性の要因だけで+1,300億円の影響がありましたので、その反動を受けたことになります。つまり、伊藤忠の実力は上昇し続けていると言えますね。

実質営業キャッシュフローは8,710億円となり、こちらも2期連続で過去最高を達成しています。

各セグメントごとの純利益の増減を見ていきましょう。

やや情報量が多いのでポイントを抜粋します。

  • 2022年度の純利益のうち資源分野:2,156億円、非資源分野:5,878億円で非資源分野の割合は73%で前年と変わらず
  • 増益幅が大きいのは「機械」「エネルギー・化学品」「金属」でいずれも前年比+200億円超
  • 逆に減益幅が大きいのは「食料」「情報・金融」で前年比▲400億円超

伊藤忠の特徴はなんと言っても総合商社の中でも圧倒的に非資源分野に注力していることです。2022年度はおよそ8,000億円の純利益を計上していますが、そのうち70%以上は非資源分野で稼いだものです。非資源分野は資源分野のように市況によって大きく収益が左右されませんので、安定した収益基盤が構築されていると言えますね。

2021年度からの推移を見てみると市況の影響を受けた「金属」や「エネルギー・化学品」さらには日立建機を持分方適用した「機械」カンパニーで200億円以上の増益を計上しています。

一方で、減損の影響や一過性利益の反動などの影響により、「食料」や「情報・金融」セグメントでは400億円を超える減益となりました。

2023年度 通期業績予想

伊藤忠は2023年度までの中期経営計画”BND 2023”にて2021〜2023年度までの3年間を「8,000億円の収益ステージ」としています。最終年度となる2023年度はバッファ500億円を考慮した7,800億円と予想を出しています。2022年度のおよそ8,000億円からやや減益となる予想を出してきていますが、例えば予想の前提為替は$1=¥130ですので、為替の影響によりバッファを相殺することも考えられそうです。

株主還元

株主還元についても確認しておきましょう。2023年度は1株あたり+20円増配となる160円の配当となる予想です。5年前の2018年度は83円でしたから、一気に倍額となりました。さらに、機動的・継続的な自己株式取得を示唆しており、さらなる株主還元が期待されます!

株価

最後に株価を見てみましょう。直近1年間の伊藤忠商事の株価推移は以下の通りです。

1年前から株価はおよそ1,000円ほど上昇しており、現在は4,700円台で取引されていますね。度重なる業績の上方修正や増配などによる株主還元の強化により、株主から高評価が得られ、買いが先行したことがわかります。

さいごに

今回は本日決算発表した伊藤忠商事について取り上げました。

当期の純利益は総合商社のうち唯一となる減益となりましたが、中期経営計画で掲げていた8,000億円の大台は維持することができています一過性の影響を控除した基礎収益では2期連続となる過去最高を達成しており、伊藤忠の実力がさらに向上していることが示されました。

株主還元では2022年度の増配に加え、2023年度はさらに+20円となる1株あたり160円の予想を発表しています。稼いだキャッシュをしっかりと株主へ還元する伊藤忠のスタンスが非常に強く反映されているかと思います。

伊藤忠の株価は右肩上がりで上昇を続けています。今後の上方修正や増配の発表があれば、さらに伸びていくことが期待されますね!

最後に、私の最新のポートフォリオはこちらでご紹介しています。

総合商社をはじめとする日本株にも投資していますが、ポートフォリオの主要構成要素は米国株です。

米国個別銘柄についても本ブログでいくつか20銘柄ほどご紹介しておりますので、よろしければご覧ください!

今回は以上となります。ご覧いただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

背徳太子

ブログ1年目の駆け出しブロガーです。

社会人をスタートさせ2年半程度で資産1,000万円まで到達しました。
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