本日、伊藤忠商事がプレスリリースで当期利益を上方修正、そして増配、さらには自社株買いまで発表しました。
具体的にその内容について解説してきます。
伊藤忠が上方修正&増配&自社株買いを発表!
当期純利益を1,000億円上方修正
本日(10月4日(火))プレスリリースにて当期純利益の見通しを上方修正しました。
リリースされたスライドを使って内容を解説していきます。
以下に概要をまとめます。
✔️当期連結純利益について、7,000億円 → 8,000億円(+1,000億円)の大幅上方修正を発表
✔️現中期経営計画「Brand-New Deal 2023」で目標としていた6,000億円を2期連続で達成することが確実となる見込み
✔️現在のステージを「収益基盤を確立するステージ」から「収益ステージ」と変更
期初の計画では、当期連結純利益を7,000億円としていましたが、1Qまでの実績や現在の経営環境を鑑みて、1,000億円増の8,000億円となる見込みであることを発表しました。
同社は21年度に過去最高益となる8,203億円の利益を計上しており、総合商社の中でも三菱商事(9,375億円)、三井物産(9,147億円)に続き好決算を叩き出していました。
また、21年度中に発表した現中期経営計画「Brand-New Deal 2023」では、連結純利益6,000億円を安定的に稼ぐことを目標とし、その間のステージを「収益基盤を確立するステージ」として設定していましたが、今期も第一四半期に2,306億円(進捗率は33%)と昨期の勢いを維持していたこともあり、「収益ステージ」と変更しています。
伊藤忠は三菱商事や三井物産と比較して非資源分野に強みを持っていることで有名ですが、資源分野にも資産を持っており、一般原料炭の市況が高値で推移するなどしていることで、今期もしっかり資源分野でも収益を上げているようです
もちろん、市況の影響に左右されない非資源分野も好調であることから上方修正と繋がったようですね。
+10円の増配&350億円の自社株買いを実施
次にこちらのスライドをご覧ください。
概要は以下の通りです。
✔️1株あたりの配当金は140円(期初見通し+10円、前年度期比+30円)に増配
✔️現中経の間は1株あたりの配当金は140円を下限として累進配当とし、配当性向30%をコミット
✔️350億円の自社株買いを実施
株主が喜ぶことを積極的に行ってくれています!!
1株あたりの配当金は期初の見通しから+10円となる140円で増配を発表しています。
さらに、現中経の間はこの配当金(140円/株)を下限とし、累進配当することを発表。
株主にとって安心して投資することができる環境となりましたね!
さらには350億円の自社株買いを実施することも合わせて発表!
配当金と合計した総還元性向を30%とすることを表明しています。
今回1,000億円の上方修正とすることを発表しましたが、その50%となる500億円は株主還元に充てることになるようです。まさに株主還元フィーバー状態です!笑
株価も急上昇を記録!
同社の本日の株価チャートを見てみましょう。
昨日の米国マーケット上昇を受け、日経は+2.96%と大きく上昇しましたが、同社はそれを大きく上回る+8.34%を記録しました。
ちなみに本日の終値で年間利回りを計算すると、3.6%となります。
午前中に本記事で紹介したプレスリリースがありましたが、午後も上昇傾向のまま大きく伸びていることが確認できますので、明日の相場も注目が集まりますね!
さいごに
今回は本日プレスリリースされた伊藤忠の上方修正&増配&自社株買いについて解説しました。
株主還元を積極的に行う姿勢は嬉しいものですよね!
私もポートフォリオに加えたいと思っていましたが、いつも買えていません。笑
伊藤忠のリリースの影響もあってか、本日の総合商社銘柄はいずれも大きく伸びました。
総合商社銘柄はいずれも高配当銘柄になりますので、気になる方はそれぞれ調べてみてくださいね!
尚、同社の第二四半期決算発表は11月4日(金)13:00を予定しています。
今回で大きな発表をしてしまったので、決算発表でサプライズとなる事項がない限り発表前後で株価が大きく動くことは考えられませんが、進捗状況を確認する貴重な機会となりますので、ぜひ注目してみてください。
今回は以上になります。ありがとうございました。
背徳太子
ブログ1年目の駆け出しブロガーです。
本業をテキパキこなしつつ、投資や副業にも全力で取り組んでいます。
本ブログでは、ビジネス書を通して得た知識や、企業決算情報、経済ニュースなどを記事にしています。
(参考記事はこちら)
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