【三井物産】ついに1兆円超えの最高益を達成!最強の資源商社の決算まとめをご覧ください!

日本株決算

(※2023/5/2(火)に更新しました)

背徳太子
背徳太子

こんにちは!背徳太子です!

今回は三井物産が本日発表した2022年度通期決算2023年度通期業績見込みをまとめていきます!

大変ありがたいことにTwitterのフォロワーさんが900人を突破しました!!

投資に関連する内容を毎日発信していますので、よろしければこちらから覗いてみてくださいね!

今回は5月2日(火)に決算を発表した三井物産の通期決算発表内容についてまとめていきます。

この時期は各企業が続々と2022年度通期決算と2023年度通期業績見込みを発表します。

私が大好きな高配当銘柄を中心に、注目企業をピックアップして内容をレビューしていきますので、ぜひ投資判断のヒントとしていただければ幸いです。

米国の歴史的なインフレやFRBの金融引き締め政策の実行、またそれに伴うリセッション懸念や、まだまだ終わりが見えないロシアによるウクライナ侵攻、原油をはじめとする資源価格の高騰など、事業環境は非常に複雑で先の見通しが困難な状況です。

そのような状況だからこそ、各企業決算を確認することにより、正確な実態を把握することができますので、投資家にとっては大変重要な情報を得る機会となります

皆さんもぜひ決算内容を把握する方法として本ブログをご活用ください!

今回レビューするのは総合商社の”三井物産”です。

早速結論ですが、2022年度通期決算は従来の予想をさらに超えて1兆1,306億円、1株あたりの年間配当は140円で大幅増配となりました。

また、2023年度通期業績見込みは8,800億円と2,500億円近くの減益、一方で年間配当は+10円の150円となる予想を出しています!

(※当記事のスライドは三井物産の決算発表資料から抜粋してます)

三井物産がFY22 通期決算を発表

三井物産が5月2日(火)に通期決算を発表しました。

具体的に決算内容を確認する前に、三井物産の業績をざっくり振り返りましょう。

過去の業績

直近3年間の実績は以下のとおりです。

2021年度には過去最高益となる9,147億円の当期純利益を計上しており、総合商社の中でも三菱商事(9,375億円)に続く好決算を叩き出していました

三井物産の特徴はなんと言っても資源分野に強みを持つことです。

こちらは直近3年間における当期利益の内訳を示した図です。

2021年度は当期利益9,147億円のうち、金属資源セグメントだけで4,976億円を叩き出しており、これは全体の50%以上を占めます。

エネルギーセグメントの純利益1,140億円を含めると合計で6,116億円となり、圧倒的に資源分野で稼いでいることがわかりますね。

三井物産はよく「資源一本足打法」なんて揶揄されることもありますが、その理由は上記で一目瞭然かと思います。

直近で収益を大きく上げているように、資源権益を豊富に持っていることで市況高騰時にはアップサイドを取り込むことができますが、逆に市況の低迷時には損失も大きくなる可能性が高いです。

すなわち、「市況」という外的要因によって三井物産の収益にはばらつきが出る(=ボラが大きい)ため、安定性という観点ではややネガティブに捉える投資家も少なくありません

そのような背景から、三井物産は強みとする資源分野の強化だけでなく、最近では非資源分野にも注力し、ポートフォリオの分散化を図っています。

例えば、「機械・インフラ」は代表的な非資源分野のセグメントですが、2021年度実績では1,208億円の利益を計上していましたが、期初予想では、2022年度には1,600億円にまで拡大することが予想されていました。

ポートフォリオの拡充が進めば、底堅い収益力と市況によるアップサイドの取り込みを期待できる銘柄となり、さらに魅力が増しそうですね!

前回の決算発表概要

ポイントを以下にまとめます。

  • 実質営業CFは9,612億円(前年同期比+983億円)で2期連続の過去最高を記録!
  • 当期純利益は8,408億円(前年同期比+2,075億円)でこちらも2期連続の過去最高を記録!
  • 基礎営業CFは+700億円の12,000億円、当期利益は+1,000億円の10,800億円に上方修正!
  • 年間配当は前回発表から+5円の135円に増配、2023年度は140円を下限としてさらに増配予定
  • 自己株式取得を+1,000億円追加で2,400億円とし、期間を2023年7月まで延長

3Q決算ですでに当期純利益は8,408億円に到達し、2021年度の史上最高益である9,147億円を余裕で超える見込みとなっていました。

基礎営業CFも2期連続で過去最高を更新し、当期純利益と共に1兆円を上回る着地を予想されていたのでした。

また、株主還元策も引き続き強化することを発表されており、2022年度の年間配当は135円/株に増配、さらに2023年度は+5円の140円/株を下限として設定されていました。

さらに自己株式取得については、元々1,400億円の取得を予定されていましたが、+1,000億円して2,400億円の規模で実施予定とされていたのでしたね。

それでは先ほど発表された通期決算発表の内容を確認しましょう!

FY22 通期決算概要

概要まとめ

ポイントを以下にまとめます。

  • 実質営業CFは1兆1,587億円(前年同期比+468億円)で2期連続の過去最高を更新!
  • 当期純利益は1兆1,306億円(前年同期比+2,159億円)で過去最高益を計上!
  • 年間配当は前回発表から+5円の140円、前年比では+35円の大幅増配!
  • 自己株式取得は前年比+950億円となる2,700億円で実施(現在進行形)

前回の決算発表に続き、今回も素晴らしい内容を立て続けに出してきましたね!ホルダーの皆さんとりあえずおめでとうございます。笑

まずは冒頭で記載されている基礎営業CFですが、前年比+468億円となる1兆1,587億円で2期連続の1兆円超えを達成しています。当然ながら、営業CFは将来の投資や株主還元の原資となりますので、1兆円ものキャッシュを1年で稼ぐ力がある点では非常に魅力的です。

次に当期純利益は前年比+2,159億円の1兆1,306億円を計上、同社では初となる1兆円超を達成しました。前回3Q決算発表時にすでに1兆円超が確実視されていたとは言え、やはり感動しますね!笑

そして1株あたりの配当は前回発表の135円からさらに+5円されて140円まで増配されています。業績が上振れているのに伴いしっかりと株主還元に反映されるスタンスは頼もしい限りです。

尚、ここのスライドには書かれていませんが、2023年度の配当予想はさらに+10円増配されて150円となっています。

また、自己株式取得はまだ完了しておりませんが、前年比+950億円となる2,700億円となっており、その規模感を大きくしていますね。

当期純利益についてはさらに各セグメントごとに見ていきましょう。

  • 前年比+2,159億円のうち、エネルギーセグメントは+1,954億円で90%以上を占める!
  • 次に増益幅が大きいのは機械・インフラセグメントで+511億円!
  • 一方で金属資源セグメントは前年比▲588で大幅減益

2022年度は前年比で+2,159億円の増益となりましたが、その内訳を見てみると、エネルギーセグメントだけで+1,954億円と驚異的な増益を記録していることがわかります。同セグメントだけでなんと全体の90%以上を占めており、いかに大きな影響であるかわかります。大幅増益の要因としては、原油・ガス価格の高騰を記載されており、昨今の資源価格の恩恵を享受していたことがわかりますね。

また、三井物産が注力する非資源分野の中でも機械・インフラセグメントの増益が目を見張ります前年比+511億円の増益を記録しており、その要因は自動車や船舶事業の好調を挙げていますね。非資源分野の成長は同社のポートフォリオ拡充には欠かせませんので、今後の成長次第では業績を下支えする柱となることが期待されます。

一方で、金属資源セグメントは前年比で▲511と大幅減益となりました。前年は鉄鉱石価格が急騰していましたので、その反動を受けたことになります。資源分野のボラの大きさが改めて認識されますね。

セグメント別の分析は以上ですが、要素別の分析スライドもありますのでこちらも見てみましょう。

色々と要因が記載されていますが、ざっくりと「市況」と「為替」により増益したと捉えておけばいいでしょう。特に為替要因だけで前年比+1,590億円となっており、いかに円安がポジティブな影響をもたらしたのか示されていますね。

FY2023 業績予想

次に、2023年度の業績予測について見ていきましょう。

  • 基礎営業CFは8,700億円で前年比▲3,355億円の悪化となる見込み
  • 当期純利益は8,800億円で前年比▲2,506億円の大幅減益見込み

基礎営業CF、当期純利益ともに2022年度ほどの水準を保つことは難しそうですね。流石に資源価格も落ち着いていく想定となっているのでしょうか。当期純利益の内訳についてみていきましょう。

  • 前年比▲2,506億円のうち、エネルギーセグメントは▲1,794億円で一転して大幅減益
  • 次に減益幅が大きいのは金属・資源セグメントで▲1,794億円
  • 一方で機械・インフラセグメントは引き続き好調を保ち+681億円の見込み

2023年度は前年比▲2,506億円となる見込みですが、その中でも最も影響が大きいのがエネルギーセグメントです。2022年度は同社利益を牽引する存在でしたが、一転して市況の下落とともに大幅減益となる見込みです。

また、金属・資源セグメントは引き続き減益となる予想であり、価格下落の影響を受けるようです。

その中でも気になるのは機械・インフラセグメントで、2022年度に続いて大幅に増益となる予想となっていますね。非資源分野の成長がさらに期待できるかもしれません。

株価

最後に株価を見てみましょう。直近1年間における三井物産の株価推移は以下の通りです。

ご覧の通り直近1年間では株価が右肩上がりで成長中であり、現在も相対的には高値圏で取引されていることがわかります。2022年度は相次ぐ上方修正に増配を発表、さらには投資の神様ウォーレンバフェット氏の日本株買い増し示唆など、株価上昇の材料がどんどん出てきたため、非常に好調なパフォーマンスとなりましたね。

さいごに

本日決算発表した三井物産について取り上げました。

2022年度は基礎営業CF、当期純利益ともに1兆円を超える業績となり同社にとっても歴史的な1年となったことでしょう。好決算となった要因はなんといっても原油・ガス価格の高騰です。

三井物産は多くの資源権益を持っており、市況高騰時にはその恩恵を享受することができますが、まさに2022年度はそれがはっきりと出た年となりました。

2023年度は市況が落ち着く前提となり基礎営業CF、当期純利益ともに減少する見込みとなっていますが、市況や為替次第では再び上方修正を期待できるかもしれません。

また、注力する非資源分野も成長していく見込みであり、特に機械・インフラセグメントの業績は今後も気になるところです。

最後に、私の最新のポートフォリオはこちらでご紹介しています。

総合商社をはじめとする日本株にも投資していますが、ポートフォリオの主要構成要素は米国株です。

米国個別銘柄についても本ブログでいくつか20銘柄ほどご紹介しておりますので、よろしければご覧ください!

今回は以上となります。ご覧いただきありがとうございました。

この記事を書いた人

背徳太子

ブログ1年目の駆け出しブロガーです。

社会人をスタートさせ2年半程度で資産1,000万円まで到達しました。
本ブログでは、個別銘柄の分析、企業決算情報、経済ニュースなどを中心にして皆さんの投資判断の一助となるような情報発信をしています。

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